自身のやるべきこと
・子どものスポーツ参加をいっしょになって喜ぶこと。しかし親が前面に出てこないこと。
・子どもの試合を楽しむこと。しかし親の不快感を子どものせいにしないこと。
・子どものスポーツ参加を外側から見て、自分の人生に取り入れること。 |
他の親といっしょにやるべきこと
・試合場などで他の親と友達になること。親同士のいい人間関係を作り、親も含めたチームを作る。
・できる限りのボランティア活動をすること。子どものスポーツは、親のボランティアによる協力が欠かせない。無理をしたり、これだけやっているのだからという見返りを期待しないで、本心からのボランティア活動を。
・公平・公正に監視する気持ちを取ること。自分の子どもだけでなく、他の子どもに対しても、やっていいことやってはいけないことの公正な態度やアドバイス、注意などをすること。 |
コーチといっしょにやるべきこと
・コーチングはコーチにまかせること。試合場や練習場で、自分の子どもだけをコーチ・アドバイス・叱咤激励したり、技術面や戦術面さらにメンタル面についても指導をしたりしないこと。コーチの役割と親の役割分担を理解して行動すること。
・コーチの仕事がやりやすいように、コーチの必要としている親のサポートをすること。
・子どもについてのコミュニケーションをコーチととること。あなたの子供について親もコーチも互いに情報を交換し、学ぶことができる。
・子どもの練習に良い影響のある言葉を家庭で使うこと。試合の結果だけを話すのではなく、「今の努力が将来あなたのためになるのよ」みたいな、ポジティブで希望の持てる発展的な言葉や会話の仕方を、プラス思考でする。
・あなたの子供の進歩や上達について聞く。子どものモチベーション、前向きの気持ち、プラス思考を引き出す会話が親としての大きな役割となる。
・コーチと友達になること。子どもの発育発達における大きな影響を及ぼすのが親であり、スポーツをやる子どもはコーチである。コーチの哲学や目標、子どもに与える影響も理解しておくことが必要である。ただし、コーチの指導法などに干渉しない原則は守ること。 |
子どもにしてやるべきこと
・子どもに対するガイドラインを準備すること。しかし、押し付けとなるプレッシャーをかけないこと。子どもにしてあげられるサポートを理解し、これとこれはできないがこれはできるというリストなどを作っておく。ただし、親がこれだけやってあげているのだから、あなたもこれをしなさいというようなプレッシャーを子どもに対して与えないこと。
・スポーツに参加することの現実的な目標を設定するお手伝いをすること。親の目標を押し付けたり、導いたり、追い込んだりしないように、子どもの心からのやる気や気持ちを尊重しながら、今のレベルでの子どもの現状を理解してあげ、いい後押しをしてやること。
・おもしろさ、技術の上達や協力、競争、自己鍛錬、責任といったスポーツをやることで得る大切なことを強調すること。スポーツのおもしろさ、楽しさ、自分がうまくなることがうれしい、ライバルとの競争が楽しいし、おもしろいし、努力へのエネルギーとなるというような内発的な動機づけを強調しましょう。
・子どもがスポーツに参加していることに親が興味を持っている態度を見せること。たとえば、練習の手伝いをする、試合を見に行く、何かを聞いたり質問したりする。子どもがスポーツをやることで、あなたの発育発達や好きなことを親としてサポートしてるし、あなたが素晴らしい人間に育つことを楽しみにしていますよという意思表示をするという意味です。つまり、子どもが安心して自分の好きなことに打ち込める環境を親が準備してあげることが大切。
・子どもが成功と失敗を理解するために手助けとなる健康的な見通しを準備すること。「いいプレーや試合での勝ちなど成功したのは、練習を一生懸命したからだ」とか「失敗したのは、自分の弱点が見つかってよかったね、そこを修正して次はいいプレーできるよ」などのプラス思考の言葉や見通しを準備しておきましょう。
・結果よりも努力を強調したり、努力に対してのほうびを考えるということ。もし、練習や試合での子どもの行動が非常識で認められないものであったら口をはさむこと。
・あなたの子供が時々練習を休む必要があることを理解すること。
・必要な時に、子どもが逃げ込む場所を与えること。スポーツに参加する時には、計算や予測ができないことが起こる可能性があることを理解すること。子どもの心の逃げ道を残しておき、追い込んだり追い詰めたりしないようにし、親がすきをわざと作っておいたり、逃げてきた時に受け入れる心を準備をしておくこと。
・子どもに対してユーモアのセンスを持ち続けること。親が楽しんだり、笑ったりすれば、子どももそれに続くでしょう。親が心の余裕を持ち、子どもに接することで子どもの心にも余裕や楽しむ気持ちを持たせることができる。
・試合でのプラス思考やリラックムードが、また親のバランスのよい生活が子どもに対する健康的なモデルとなること。試合中にプラス思考の前向きの応援や言葉がけ、今のヒンチを切り抜ける努力やチャレンジを楽しむのだよというようなりラックムードで応援をすること。
・子どもに公明正大な愛をそそぐこと。試合の勝ち負けに関係なく子どもを愛すること。自分の子どもだけでなく他人の子どもや、兄弟なども含めて平等な目で見て接すること、レギュラーや活躍する子ども、他人と比較したりしないで、その子どもの努力に目を向けること。 |
親がやってはいけないこと
・子どものスポーツ参加における成功が親のエゴや自己有能感の犠牲にならないこと。親のエゴや目標などを子どもに押し付けたり、親のやりたいことを子どもにやらせたり、子供の成功が親の自慢となり、それが子どもの負担になったり、子どもから見て恥ずかしい行動にならないように。
・子どものプレーにあまりにも干渉しないこと。何であそこであんなプレーをしないんだとか、ここでこんなプレーをすればよかったのになど、子どもが自分の判断でしたことについて批判したり、こうしろと自分の考えを押し付けないこと。
・子どものスポーツ参加への意義や重要性を忘れないこと。そのスポーツが好き、楽しい、おもしろい、友達といっしょに努力するのが好きなどといった子どもがプレーをする原点を親が理解しておくこと。 |
他の親と共謀してやってはいけないこと
・他の親に敵を作らないこと。親同士で文句を言い合ったり、いくつかのグループを作り、いがみ合ったり批判しあって、子どものサポートどころか、コーチや子どもまで巻き込んで泥沼状態にしてしまう場合があります。親がチーム(選手やコーチ)にすべきことは、ポジティブなサポートだということを理解すること。
・他のチームや組織についてうらやんだり、けなしたりしないこと。もし話すなら建設的な方向で話すこと。親も自分たちがコントロールできることとできないことを理解する必要があります。自分たちでどうしょうもないことを話して文句を言っても、できないことはできないと理解し、今の現状で何がベストかという考え方や今できる最善のサポートをするという考え方を持ちましょう。 |
コーチに対してやってはいけないこと
・練習中や試合中に、コーチの邪魔や干渉をしないこと。試合や練習での指示やアドバイスは、コーチの役割である。親がしゃしゃりでて、技術面や戦術面の指示を出したり、アドバイスをしないこと。とくに、自分の子どもを呼びつけてアドバイスしたり、コーチに対して、何でこ−しないのみたいな話をしないこと。コーチは、毎日の指導の流れの中で指示をしたりアドバイスをしているはずである。試合のある場面やその場面だけを取り上げて、批判したり文句を言わないこと。親は、練習や試合でのサポーターとして、親のやるべきことやってはいけないことを、プラス思考で共通理解しておくことが必要である。
・子どもやコーチは目的を持ってやっている。その目的を理解し、その目的を達成するための親がやるべきサポートを行い、その目的達成に努力している過程をいっしょになって楽しむことが必要です。
・コーチに対して、自分の子どもの売り込みや、どうして自分の子どもを使わないのかなど個人的な押し付けや要求をしないこと。コーチは、チーム全体の選手の実力、努力、意欲、態度、また選手と選手のコンビネーションなど全てを総合的に判断しているはずである。コーチの指導や作戦、選手起用や交代などは、親の役割に含まれないことを理解すること。
・親がこれだけボランティア活動をしているのだから、自分の子どもを使ってほしいなどの代償を求めるべきではない。チーム全員を自分の子どもだという気持ちやみかえりを期待しないボランティア活動をやってほしい。
・コーチの迷惑をかえりみず、家や飲食に招待しないこと。あくまでコーチが迷惑と考えている場合だが、コーチの大切な時間を独占したり、その場で自分の子どもの売り込みや指導に対する批判、文句、要望を出さないこと。プラス思考の前向きな会話が理想である。もちろん、選手や他のコーチ、他の親の批判などは、避けるべき話題である。
・コーチの迷惑をかえりみず電話やメール、特に長電話などをしないこと。 |
子どもに対してやってはいけないこと
・子どもたちがスポーツで得る楽しい時間、体力、技術の取得や上達、人生の中でのスポーツを好きだという気持ち、またスポーツから得ること、子どもの人生に活用できること以外のものを期待しないこと。子どもの内発的な動機づけ・やる気を親が理解すること。
・練習や試合で、あなたの子供がする非常識な行動を無視しないこと。練習における団体行動、プレーにおけるフェアプレー、審判への暴言や言葉づかい、コーチや親に対する態度、チームメイトに対する態度や考え方などで見られる非常識な行動を公明正大にアドバイスできること。勝てば、うまければ、強ければいいみたいな態度や考え方を親がすると,子どもが感化される恐れがある。人間としての健全な成長という大きな考えをして、子どもをサポートすること。
・試合が終わってすぐに子どもと話をしたり、何かを聞かないこと。チームの解散が終わるまでは、コーチの役割分担の時間である。チームが解散した後や家に帰宅した後に、子どもから話しかけてきたら、会話をするぐらいの余裕を持って欲しい。試合後に、親の意見や批評などをしたり、子ども自らの反省や喜びに水をささないことも子どもをいい方向に育てる重要な点である。
・子どもの練習や試合などを見ながら、マイナスの態度や感情を子どもに見せないこと。スポーツにおいて、ミスは当たり前であり、このミスから学ぶべきものが多いこと、ミスからの気持ちの切り替えや前向きのチャレンジ精神が子どもの人間的成長に大きな影響をおよぼすと理解して欲しい。
・親が子どもに対して費やす時間、エネルギー、お金、犠牲などについてすまないとか悪いなどの罪悪感を持たせないこと。子どもの心に重荷を持たせながらスポーツをやらせると、好きなスポーツが楽しくなくなり、最後は心の逃げ道がなくなり、そのスポーツをやめてしまうことにもなりかねない。
・子どもがスポーツに参加することで、親に返ってくる利益や期待を考えないこと。
・他の子どもと比較しないこと。比較された子供の気持ちを理解すること。この比較が子どものやる気をなくす原因となる。
・子どもにやる気を出させようと、せがんだり、困らせたり、皮肉を言ったり、脅したり、恐怖を持たせたりしないこと。これは親を嫌いにさせる原因を作るだけである。子どもをやる気にさせるのは、親の指導技能(スキル)があるかにかかってくる。ここに上げられているやり方は最も下手なやり方であり、親も指導やコミュニケーションスキルを高めるべきである。親の言葉や態度が子どもの将来をつぶすか伸ばすかの分かれ道になることも理解すべきである。
・子どもが最高の努力をすると期待しないこと。自分の子どもが親の考える理想どおり行動するとは思わないこと。努力をするかどうかは、子供のやる気や気持ち、考え方次第であり、理想と現実のギャップがあることも予測しておくこと。
・子ども自身や親が期待していることより、少なめに期待しておいた方が無難である。期待を裏切られたからといって、怒ったり、責めたり、皮肉を言ったりしないで、子どもの心の逃げ道を作り、現実を受け入れる心の広さを持つことも重要である。 |